主催者|アンフォルメルアートこども絵画発見!

主催者挨拶

この度は『アンフォルメルアートこども絵画発見』のウェブサイトにご訪問いただきありがとうございます。
数あるこども絵画コンクールの中で当催しに関心を持ち、子どもの作品発表の場としてご縁に恵まれることを有難く思います。

こども絵画発見が誕生したきっかけは大きく二つあります。

「純粋に子どもの描く絵の魅力に惹かれ」
私は長年美術鑑賞をライフワークとしてきました。国内外多くの展示施設を巡り数多の美術作品を鑑賞する中で、もちろん誰もが知る有名な作品や歴史的に価値のある作品、何十億もの値が付く作品に出会うことも珍しくありません。その中でも子ども絵画作品展やアールブリュット(生の芸術)の展覧会が催されているときが一番わくわくします。特に小中学生の作品展はアンテナを張っていてもなかなか情報を得られないので、偶然訪れた美術館で展示されている時はとても幸運です。

「既存の児童絵画コンクールへの不信」
私が子どもの絵画に関心を抱く中で子ども絵画コンクールを調べるといくつか疑問に感じるところがありました。
まず第一に大手の絵画コンクールのほとんどが「応募作品・入選作品は返却しません」と規約で明記していることです。これには驚きとともに強い憤りを覚えました。更に「著作権は主催者が保有」としているものも少なくありません。誰もが知る超有名企業や団体、教育委員会、○○協会などが「子どもの未来を~」「子どもの夢を~」などと謳いながら子どもたちの大切な作品を奪い取り、社会貢献活動や業務のアピールに利用しているのです。子どもの描いた作品は描いた本人の物で作者が望むのなら当然本人の元へ返るべきです。大人でしたら出品する際に返却されないことを了承したうえで出品することができますが、子どもは納得したうえで応募しているとは到底思えません。実際、私自身も学校で集められる読書感想画や工作でその経験があります。SNSの投稿でも「子どもの絵が選ばれたけど賞状より絵が返ってきてほしいと悲しんでいる」というような投稿を目にしました。子どもにそんな思いをさせておいてなにが「子どもの未来を~」だ、と憤りを覚えるのはきっと私だけではないと思います。
確かに数千数万点の応募ともなると作品の返却には多額の費用と労力が必要となる場合があるでしょう。しかし学校や店舗単位で集めたのならその逆を辿れば少額で済みます。小規模でしたら送料は応募者側の負担にすればいいだけです。返却する労力に関してはそもそも陰で行うその地味な作業こそが本来主催する側が行いたい社会貢献活動のはずです。その能力が無いのであれば作品を募るべきではありません。作品本体や著作権の収奪など論外です。
読書感想画などは学校で半強制的に集めるのだとしたら教育委員会・学校・教師の責任が大きいと思います。児童や生徒に「応募した作品、返ってこないかもしれないけど応募する?」ときちんと説明しているでしょうか。
『アンフォルメルアートこども絵画発見』では現段階では仮に数十点の応募でも責任をもって作品本体を収集・管理・返却することが難しいという判断に至り、第1回こども絵画発見の応募に際してはウェブでの応募のみで行うと決定いたしました。
「この考えや取り組み素晴らしいでしょ」というようなことを伝えたいわけではなく、子ども絵画コンクール業界に蔓延る明らかに間違っている常識を啓蒙することで今後少しでも子どもの才能を摘んだり道を閉ざしたりすることがなくなることを願っています。
そして何より子どもたちの素晴らしい作品に出会えることを楽しみにしています。

代表 坂本 貴紀

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